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2011年03月の記事一覧。

予定帝王切開での出産日記 ~その2~

2011年03月29日(火) 17:44

*3月18日(金)* 『手術当日』

いよいよ今日は出産だー。朝から絶食、水分は11:00AMにてストップ。
赤子が頭をぐいぐい上に突き上げてるようで、結構な痛みと張りに耐える。
胸の真下が痛むから陣痛ではないんだよな…
そして逆子だから仕方ないんだろうけど、出口は逆方向なのだよ、子よ…
何回かNSTを付けて心音をチェック。

母親学級で先生役をされた助産婦さんが、担当として私の手術に入ってくれることに
なった!!嬉しい&心強い

午後1時過ぎに両親と夫がやって来る。
分娩着に着替えるといよいよ手術だという実感がちょっとわいてくるが、
予定の2時、3時になっても手術が始まる気配はナシ。

外来が終わり次第なので、きっと立て込んでいるのだろう。
自分も何度も検診を受診してたから、その混みっぷりはよく知っているので今さら立腹する気にはならん。
しかし医者はかなりの人数を外来で診てから、上の病棟に上がってきて手術をするのか…
尋常じゃないタフさが求められるな。

なんて夫と雑談をしていると、看護師さんが
「おかゆさん4時決定でーす」と業務連絡している声が聞こえてきた。

おぉ、いよいよだ…
すると看護師さんが「では手術室へ移動しましょう」と私を呼びにやって来た。
通常使うのとは別のエレベーターで手術室へ。夫と親とはこのエレベーターホールでいったんばいばい。

手術室は予想以上にスタッフの人数が多くて、みなてきぱきパタパタと準備している。
枕元にあるモニターから心音のピッピという音が鳴っている…ブログのネタになるかと
色んな機器を観察したいけど、あんまりキョロキョロすると「どうかしましたか!?」と
突っ込まれそうな雰囲気なので仕方なくギブアップ、おとなしく寝ている。

クールビューティの担当ドクターが枕元を通る際に
「おかゆさーん、大丈夫ですからね」と声をかけてくれた。

横を向いて膝を抱えるような姿勢で麻酔を注射される。
今回はお腹から下に麻酔をかけるので、手術中でも意識はあるまま。
よって、赤ん坊の産声も聞くことができる。
アルコールでひんやりしたコットンを、お腹を境界線としてその上下にあてて、
ひんやりを感じるか感じないかで麻酔の効き具合を確認していく。

意識がある状態での手術は生まれて初めてで、ここにきて私は急に怖くなってしまった。
麻酔の量を間違えて打たれて、ずっと下半身の感覚がないままだったらどうしよう??等と
思ってしまい、何もかも放り出してうちに帰りたい心境になる。
でもそんなことは勿論無理なので、ビクビクしつつも全てされるがまま。

「筋腫を取った時の傷跡を、今思い切りつねってるんですがどうですかー」と
麻酔の先生が聞いてきたが、痛さもかゆさも感じない。しばらくしていよいよ手術が始まった。

ドラマ等でよく見る、執刀医が簡単に手術の説明をして担当スタッフ全員が名前を名乗る。
まあ私の場合だとクールビューティが
「筋腫合併妊娠、骨盤位、DM」みたいな具合で言ってたような。要は逆子で糖尿ですよーという
ことね。

そうそう、書き忘れてたがオペ室はBGMが流れている。
私が入室した時は嬉しいことにスタイルカウンシルが流れてて、低い音量で音楽が鳴る中
手術は淡々と進められていく。

身体の上には垂直に布が垂れていて、お腹を切ってるところはもちろん見ることができない。
が、うっすらと異臭がして「あー今多分切ってるんだな」と察しがついた。
少し気分が悪くなったので左の枕元にいるオペ室の看護師さんにその旨を伝えると、
ちょっとしてから気持ち悪さは和らいだ。

この看護師さんは手術前日にも話をしたことがあり、オペ中でもずっと枕元についててくれた。
そして、「もう赤ちゃんのお尻が見えてますよ」と経過を教えてくれたと同時に
ゴキュゥゥゥ~~~~~と何かを吸い上げる音がして、産婦人科の部長先生が
「これ羊水ね」と誰かに説明している声が聞こえた。

次の瞬間、オギャーーー!!!という産声が手術室に響いた。
その大きな産声を聞いた瞬間、両目からどっと涙が流れた。
嬉しいとかそういう感情の前に、反射的に涙があふれた。
私は両手を固定されてるので、オペ室の看護師さんが代わりに涙を拭いてくれた。
誰か男性の声で「4時41分ね」と生まれた時刻を言っている。


前述の助産婦さんが赤ちゃんを連れて枕元に来てくれた。私も片手だけ解放されて、
泣き続ける赤ちゃんにそっと指先で触れた。
2011年3月18日(金)午後4時41分、BGMがThe CardigansのCarnivalに変わる中、
3554gの男の子を出産しました。

しかし泣き声がこんなに大きいとは。その後いろいろ処置されるために息子は連れていかれるのだが、
泣き声が段々遠のいていくのが妙におかしかった。
まああれだ、オペ室のBGMがエグザイルとか倖田來未じゃなくて本当によかったよ。

*********************************

次に目が覚めた時は既に病棟に戻っていて、夫がいた。
麻酔で半分意識がぼーっとしてる中、ちょこちょこと会話をするが、
私は何度か「空豆ちゃん!空豆ちゃん」(子がお腹にいた時のあだ名)と
連呼してたそう。
あと、私が戻るより先に子が戻ってきたそうで、私より先にまず夫が赤ん坊を
抱っこした。
とりあえず手術が無事に終わったので両親は帰宅。追って夫も帰宅。

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おそらく深夜、麻酔のせいかみっちりと粘度の高い夢にうなされ続けて徐々に目が覚めてきた。
いわゆる「夢かうつつか」という状態で、「これは夢なんだ」と分かるまでにかなりの時間がかかった。
真っ暗な4人部屋はしーんと静まりかえり、自分の足につけたポンプ状の器械(足の血流を促すもの)が
規則正しく作動する音だけがシューシューと響く。

麻酔が膝から下に残っていて、脚が自分の思う通りに
動かないばかりか、右の足先はまったく感覚がなく、まるできついヒールを無理矢理はかされたまま
雪の中に埋められたみたいだ。

次の瞬間
「もし下半身が自由に動かない今、大きな余震がきたら」と思ってしまったが最後、
私はパニックに陥ってしまった。
後から思うとこのとき私は本当におかしかったのだと思う。

さらには産んだ後に誰も赤ん坊を見せにこないのは何かあったからじゃないか、とか
自分はこのまま死ぬんじゃないかという考えに囚われて、数秒のうちに気が狂わんばかりの
パニック状態になってしまった。

母が「何かつらかったら我慢しないで看護師さんに相談しなさい」と言っていたのを思い出し、
恥ずかしながらナースコールをした。

眠れなくてつらいと私が言うと、つっけんどんに
「寝ようとしないでいいから。眠くなったら自然と寝れるから」と
答えた看護師さんはその後、脚の器械がエラー音を出してナースコールした際にも
無言で作業し、発熱で喉が渇いて水をお願いした時も変わらず無言でむっとしたままだった。
私が何かしたのだろうか。

別の看護師さんに
「何度も同じことを言ってすみません…足先が冷え過ぎて感覚がないようで、あと
自分がもう死ぬようにしか思えないんです」
等々、今から思うとキ*ガイじみたことを言ってしまった。
すると
「出産をした後で気持ちが高ぶったせいもあるかもしれません。赤ちゃんはこちらで
ちゃんと見てますから、安心して休んで下さいね」と言ってくれた。

熱が出てしまったので氷枕のようなものをあて、痛み止めの点滴を追加されると私はようやく
眠ることができた。






















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テーマ:妊娠、出産 ジャンル:結婚・家庭生活

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